KAZZ
自己紹介
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 名前 | KAZZ |
| 代表作 | 楽観前進(山本カズキ名義) |
| 音楽を作る際に使うデバイス | PC(Mac), スマホ(iPhone) |
| 音楽を作る際に使う DAW | Logic Pro, Studio One, REAPER |
| 好きな音楽ジャンル/アーティスト | EDM、ロック |
| 得意なこと | 楽器や声の録音、ミックス等 |
Q&A
どのようにしてメロディーを耳コピしますか?
楽曲を楽器・音色ごとに聞き分け、頭で抽出する。(要練習)
アレンジは耳コピから始めますか?
自身は圧倒的前者パターンが多い。 楽曲を深く理解してからでのみ、良質なアレンジは作れると考える。 ただ、デメリットとして理解しすぎると解釈不一致のアレンジを制作してしまったときにかなり大きく悩むことになる。 重要なのは、理解したうえでそれとは別物をつくる、という心づもりで原作への距離をある程度保っておくこと。
最初にどのセクションの音を拾いますか?
基本的にはドラム→ベース→その他がやりやすいと考える。 私の場合は音の種類関係なく曲の始まりから鳴った順に拾っている。
原曲と同じ音源を意識しますか?
もちろん、判明しているものは意識的に使っているが、原曲のソフト音源特定に関しては、私よりも得意な方々が大勢いらっしゃるので、その方々に聞くのが一番早い。
メロディーやコードが分からないときは、どのように対処していますか?
メロディーのない音は基本的にFXやパーカッションとして扱う。音作りに関しては、シンセサイザーで一から制作するか、近しいループ音源を探すことで実現する。 メロディーがつぶれて聞こえない場合はコードに沿って自分で補完する場合と、鳴らさない場合とで使い分けている。 コードの判断は、ベース音とシンセ等の上物の音の組み合わせで総合的に判断する。どうしてもわからない場合は頼れる知識人等に任せるのもアリ。
どの音源ソフトを好んで使っていますか?
Xfer Serum, EASTWEST Hollywood Orchestra, EASTWEST Storm Drum 2など
クオリティの高いインストゥルメントを制作するには、どのくらいのお金が必要だと思いますか?
楽器ごとに2~3万円づつ、ミックスやマスターのソフトを含めると最低20万円弱はかかると考えられる。正直に言うと課金ゲーなので、かけられるのであれば無限にかけるべき。(もちろん生活を優先することが第一なので、無理はなさらぬよう。)
プリセットは使いますか?
作るものによって使うものが大きく変わるため、はっきりとは言えない。 initの状態で作り始める場面も多いが、おすすめはしない。
サンプリングは使いますか?
基本的に現代の楽曲制作においてはSpliceの契約を結ぶことが一番手っ取り早い。 元が割れているものに関してはそのまま使用する。
どのようなエフェクトを使いますか?
曲によってMIXの温度感がだいぶ変わるため、温かい音、冷たい音はどのようにしてエフェクトをかけて表現するといいのかは調べて頭に入れておくと便利だと考える。 また、音圧はかなり意識するべき部分。コンプレッサーやリミッター等を用いて、厚みや深みを出すと、全体的に密度の高い現代の音楽にかなり近づけることができる。 そして、イコライザーに関しては、どの帯域で鳴らしておくかをあらかじめ定め、聞かせたい帯域以外を削り、他の楽器に他の帯域を譲るなどし、音域の整理を行うことが極めて重要になる。きれいなミックスはイコライジングとパン振りが大きな要となるだろう。
かゆいところに手が届くと思う音源/エフェクトは何ですか?
どうしても音が埋もれてしまうのであれば、OTTを差して調整するとよいだろう。 あとはiZotopeや、Waves等の無料エフェクト等はチェックし、ゲットしておくとミックスやマスターに非常に役立つだろう。
クオリティ向上のために意識することはありますか?
音源も大事であるが、何よりも大事なのはミックスとマスタリングである。 イコライジングやパン振り、エフェクトの調整等で空間づくりをいかに行うかが重要である。そして、楽曲のリファレンスはクオリティを左右する重要なキーとなる。 音源についての勉強のみならず、ミックス・マスタリングの勉強を行い、知識を身に着けること、そしてそれを可能な限り実践することで、曲の完成度は大きく上がると考えられる。
作品のアイデアはどのようにして生まれますか?
ジャンルの違う曲をとにかく聴き、自分の中のレパートリーを増やすことが大切。アイデアは、知識のタンスの中から引き出し、組み合わせることで生まれる。街中で聞くBGMや、YouTubeで聞くBGMなど、生きていて耳に入ってくるものすべてを対象に考えるといいだろう。
作品の構成はどのように考えますか?
実際の構成等は、原曲に合わせて作ることが多いが、歌をほんの少しアレンジする、曲構成を少し変えてみるなどもかなりいいスパイスになる。 自身の思い思いの構成で作ろう。
アレンジに対するアプローチは?
私は後者がほとんどである。使いたい音源を探し、それらを組み合わせることでアレンジを完成させる。ただし、基本的にある程度の耳コピを完成させている前提である。
作品の展開が思いつかないときはどうしますか?
無理にデスクに向かうのはよくないだろう。脳がリラックスしている状態が一番浮かびやすいことは脳の研究でもわかっているので、シャワーを浴びる時などに考えてみることをお勧めする。
馬合の衆や、ネットにアップされている他のアレンジ曲を聞いて影響を受けたことはありますか?
私の場合、現在ソーダさんの帆船108に触発されているので、もしかしたらそういったアレンジの楽曲が生まれる可能性は高いだろう。みんなソーダさんの平沢アレンジを聞け!
作業の時に心がけることはありますか?
アレンジとはいえ編曲作業とやることは変わらないので、しっかりとリスペクトを保ったうえで自分なりの表現ができるよう心がけよう。
最後に、ここまで読んでくださった読者の方に一言!
作業するうえで悩んだりすることは多々あるだろうが、気負いせずにゆっくりと自分のペースで少しずつ作り上げるといい。みんなガンバレ!